リフォーム代が高額に?思わぬ追加費用を防ぐ対策とは
リフォームは見積りをとって予算を決めても、思わぬ追加工事で高額になってしまうことがあります。施工前に家の状態をしっかり調査して、追加工事を防ぎましょう。出費を抑えるためには補助金や減税制度の利用がおすすめです。この記事では、リフォーム代が高額になる原因と対策、費用を抑えるためにチェックするべきことについてお伝えします。
リフォームが高額になる「ありがちなケース」とは
リフォームでは予期せぬ追加工事の発生が少なくありません。リフォームが高額になる「ありがちなケース」を紹介します。
築年数が古い
築年数が古い家は、最近の家にくらべて基本性能が劣っていることが多くあります。とくに耐震性は現在の基準を満たしていない場合があり、追加の耐震工事が必要なケースがあるようです。2000年に耐震基準の大きな改正がされたため、それ以前の家は耐震性に注意しましょう。
水回りが傷んでいた
水回り部分は外見からは内部が分かりづらく、解体後に劣化部分が発覚することがあります。土台が腐っていると補強が必要なため、追加工事が発生することも珍しくありません。
リフォームが困難な物件だった
外壁の塗り替え、キッチン・バスの交換などの小規模リフォームなら問題ありませんが、間取り変更や壁の位置変更などのリフォームは、建物の構造によって大規模な工事になることがあります。
長い間空き家だった
人が暮らしていない家は、風通しの悪さやメンテナンス不足で劣化が進みます。無人の期間が長ければ長いほど傷みも大きく、リフォーム代が高額になる可能性があるようです。
リフォームが高額になる原因と対策
追加工事が発生した
中古物件のリフォームで多いのは、解体が始まったあとに修繕が必要な箇所が見つかるパターンです。雨漏りや排水管の劣化による屋根裏や床下の浸食、シロアリの被害などで補修工事が必要になるかもしれません。リフォーム前に住宅診断を行い、追加工事を予測しておくことをおすすめします。
資金計画が甘かった
しっかり見積りをとって予算を決めても、追加工事が発生する可能性はあります。安心して暮らすためには劣化部分の補修工事は避けられません。ゆとりを持って資金計画を立てることが大切です。
変更を現場の職人に依頼した
工事中に「もっとこうして欲しい」と思うこともあると思いますが、金額を確認せずに現場の職人に変更を依頼するのはよくありません。簡単な工事だと思っていても、あとで高額請求されることがあります。工事内容の変更を希望するときは、営業担当者に確認して見積りを出してもらいましょう。
失敗を防ぐには住宅診断を受けるべき?
リフォームの失敗を防ぐためには、リフォームの内容を決める前に「住宅診断」を受けることをおすすめします。家の現状を確認することでどんな工事が必要なのかが分かり、想定外の追加工事を防ぐことができます。
住宅診断とは
住宅の専門家が現在の家の状況を目視や機材で調査し、劣化部分や欠陥があるかどうかなどを診断するようです。調査する場所は主に「建物の外観、屋根、外壁、室内、床下、屋根裏」などです。
住宅診断のメリット
住宅の専門家から、優先的に修繕すべき箇所や希望のリフォームが可能かなどのアドバイスを受けることができます。適切なリフォームが実施できるので、追加工事で大幅に予算オーバーという事態も避けられるでしょう。
住宅診断業者の選び方
住宅診断は、実績があり信頼できる業者を選びましょう。少なくとも一級建築士の資格保有者が望ましいです。中古物件の場合は既存住宅調査技術者の資格も必要です。
費用を少しでも抑えたい人がチェックすべき情報とは
リフォームには、国や自治体でさまざまな補助金制度・減税制度があります。費用を少しでも抑えたい人はぜひ利用しましょう。対象となるリフォームは、主に「耐震・バリアフリー・省エネ・同居対応・長期優良住宅化」の5つです。この中にないリフォームであっても該当する場合があるので、自治体の制度をチェックしてみてください。
リフォーム減税制度
リフォーム減税制度とは、条件に当てはまるリフォームを行った際に税金が減額されたり、控除を受けたりできる制度のことです。所得税・固定資産税の減額、贈与税の非課税措置などがあります。複数のリフォーム減税制度を併用することも可能です。
住宅リフォーム支援制度
バリアフリー、耐震、省エネなど、対象となるリフォーム費用の一部補助や融資を受けられる制度です。自治体によってさまざまな支援制度があるのでぜひ活用しましょう。
この記事では、リフォーム代が高額になる原因と対策、費用を抑えるためにチェックするべきことについてお伝えしました。リフォームには思わぬ追加工事がつきものですが、前もって住宅診断をすることで必要な工事内容が把握でき、高額になるのを防ぐことができます。国や自治体の支援制度を利用すれば費用を抑えることも可能です。事前の対策と支援制度を賢く利用して、納得できるリフォームを実現させましょう。