外壁塗料は何がよい?種類とそれぞれの特徴
外壁塗装をしようと思った時に塗料の種類が豊富にあるため、どれを選べばよいのか迷ってしまう人もいるのではないでしょうか。外壁塗料の選択を誤ると、早々に塗り替えが必要になったり、ひび割れなどの補修費用などが余計にかかったりします。今回の記事では塗料の種類とそれぞれの特徴を紹介するため、塗料選択時の参考にしてください。
外壁塗料選びは重要!
外壁塗装は外観を美しくするとともに、雨風や紫外線などから家を保護する役割を担っています。外壁を塗る際の塗料には複数種類があり、特徴をおさえた上で選択することが重要です。
塗料選びでポイントとなるのは、合成樹脂の種類でしょう。「アクリル塗料は安いけど劣化しやすい」、「フッ素系塗料は高いけど長く使えるのでよい」などの話を見聞きしたことがあるかもしれません。合成樹脂の種類によって、耐用年数は変わってきます。
耐用年数が短いと、住み続けている間に何度も塗り直しをすることになるでしょう。そのため、耐用年数が長い塗料を選びたいところですが、耐用年数が長い塗料は費用も高くなりがちです。一般的に耐用年数が短いのはアクリル系の塗料で、ウレタン系、シリコン系、フッ素系と徐々に耐用年数が長くなっていきます。予算を含め、どのくらいの耐久性を求めたいのかによって、選ぶ塗料が変わるでしょう。
外壁塗料の種類と特徴
外壁塗料には大きくわけて4つの種類があります。それぞれの特徴について解説しましょう。
アクリル系塗料
軽量で重ね塗りをしやすく、発色にも優れているのが特徴です。塗料の中では最も安価となっていますが、紫外線に弱いため耐用年数は6~10年ほどと短めだといわれています。定期的に塗り直しが必要になるため、こまめに色を変えて気分を変えたいという人やとにかく安く済ませたい人に向いている塗料だといえるでしょう。
ウレタン系塗料
アクリル系塗料よりも、防水性と耐水性がある塗料です。ウレタン塗料は柔らかい素材なので密着性に優れており、複雑な形状の外壁にも塗装できます。またゴムのように弾力性があるため、伸縮する木材にも塗装可能です。硬度もあることから、耐用年数は8〜15年と比較的長めといわれています。
シリコン系塗料
ウレタン系塗料よりも耐水性があり、仕上がりも美しい点が特徴的な塗料です。弾力性もあるため、塗膜の下でヒビが入ってしまうことがあっても防水性を維持できるでしょう。耐用年数は12〜15年と長めで、結露が発生しにくいメリットもあり、コストパフォーマンスの高い塗料といえそうです。
フッ素系塗料
フッ素系塗料は耐熱性や耐寒性、撥水性などに優れており、さまざまな土地の気候・風土にも対応可能です。耐用年数は15〜20年と、4種類の塗料の中では最も長いという特徴を持っています。ただし塗料の価格は高めなので、面積があまり広くない屋根のみに使用する方法が多いようです。頻繁に外壁塗装をしたくない人や家の老朽化を防ぎたい人には向いています。
耐用年数が長いほど費用は高い?
塗装の相場を把握することで、どのくらいの費用がかかるか目安にすることができます。塗装費用は、塗装の範囲や耐久年数、断熱性、防水性などの付加機能に応じて変わるようです。依頼者が塗装に関して費用の相場を知らないことから、塗装費用を吊り上げて請求してくる悪質な業者も存在しているため、塗料ごとのおよその相場を確認してみましょう。
アクリル系塗料
1平方メートルあたり1,000~1,200円程度です。20坪なら8万円ほどかかるでしょう。耐用年数は短めですが、施工費用をおさえることは可能です。
ウレタン系塗料
1平方メートルあたり1,800~2,000円程度です。20坪で14万円ほどだと考えておきましょう。安定した耐用年数で、シリコン系塗料の次によく使われています。
シリコン系塗料
1平方メートルあたり3,500~4,000円程度です。20坪なら26万円ほどと見積もっておくとよいでしょう。耐用年数は長く、最も人気な塗料です。
フッ素系塗料
1平方メートルあたり3,500~4,500円程度で、20坪で30万円ほどかかるでしょう。耐用年数は長くキレイに仕上がりますが、コストも高めとなっています。
以上、4種類の塗料について相場を紹介しました。塗料の他に足場が必要な場合は、さらに追加で費用がかかったり、職人の数によっても施工総費用が変わったりすることはよくあります。目安として塗料の相場の知識を身につけた上で、塗装したい建物の見積もりを取り、最終的に判断をすることが重要となるでしょう。
外壁塗装の塗料の種類や特徴を紹介しました。塗料によって耐用年数も費用も異なりますが、コストにばかり意識が向いて、耐用年数が短い塗料を使ったため塗り直す頻度が多くなり、結果的に高くつくことも考えられます。耐久性に問題があると雨漏りなどが発生する可能性もあるでしょう。一方、耐用年数が短いが安価な塗料は、定期的に塗り替えさえすれば、色を変えて家の外観に変化をつけることもできますね。自分の予算や希望に合う塗料を選んでください。