住宅のリフォームをした際に、仕上がりがイメージと違うなどのトラブルを経験された方はいるのではないでしょうか。しかし、リフォームをすることは人生であまりないため、どう対応すればいいのかわからないこともあるでしょう。そこで今回は、リフォーム時に起きがちなトラブルやトラブルの相談先、トラブルの防止方法を解説します。

リフォーム時に起きがちなトラブル

リフォームをするとどのようなトラブルが起きやすいのでしょうか。ここでは、リフォーム時に起きがちなトラブルについて解説します。

工事予定日を過ぎても工事が始まらない

リフォーム業者と契約を結び契約金を支払っても、工事予定日を過ぎているにもかかわらず工事が開始されないケースがあります。リフォーム業者に連絡しても、人手不足や資材不足を理由に延期されることが多いです。依頼者はリフォームに備えて部屋の家具や家電を移動させたり、仮住まいの契約をしたりしていることもあるので、依頼者にとっては大きな痛手でしょう。

リフォーム後から体調不良になる

リフォーム後に目がチカチカする、頭痛やめまいがするなどの体調不良になるトラブルも発生しています。このような症状が現れる場合は、シックハウス症候群の可能性が高いです。シックハウス症候群は、リフォームに使用された建築資材にホルムアルデヒドなどの化学物質の含有量が多い場合に見られる症状。体調がすぐれない場合は速やかに病院で診察してもらいましょう。

リフォーム完了後の修繕箇所に対応しない

リフォーム完了後に壁紙がはがれてきたり、天井に雨染みができていたりなど、修繕箇所が出ることもあります。しかし、リフォーム業者に不具合が発生した連絡をしても、修繕に対応してくれないというトラブルに見舞われた方もいるようです。リフォーム後の不具合発生に備えて、リフォーム前に契約書で保証内容や期間をしっかり確認しましょう。

万が一、トラブルが起こってしまった際の相談先

トラブルが起きた際は、公的相談機関に相談しましょう。ここでは、リフォーム関連のトラブルを受け付けている公的相談機関を紹介します。

消費生活センター

消費生活センターとは、購入した商品やサービスなど消費生活全般に関するトラブルの相談を受け付けている相談機関です。消費者からの相談を専門の相談員が受け、公正な立場で解決に導きます。リフォームに関する工事も対象なので相談するとよいでしょう。消費生活センターは全国にあるので、自分の住んでいる地域の消費生活センターに相談可能です。

住宅リフォーム・紛争処理センター

住宅リフォーム・紛争処理センターとは、住宅やリフォームに関する相談の受付や弁護士会が行う紛争処理の支援などを業務としている住宅専門の相談機関です。豊富な知識を持った専門家に無料で相談できるので安心して相談できます。また、リフォームに関する相談内容も掲載されているので、参考にしてみてはいかがでしょうか。

リフォームトラブルを防ぐためには？

リフォームトラブルを防ぐためにはどうすればよいのでしょうか。ここでは、リフォーム前に行うトラブルの予防方法を解説します。

綿密な打ち合わせが重要

リフォーム完了後に、仕上がりがイメージしていたリフォーム内容と相違ないように、綿密に打ち合わせをすることが重要です。打ち合わせを繰り返し綿密に行えていれば、バリアフリーのリフォームを依頼したのに段差が残っていたり、見積金額よりも高い金額を請求されたりするといった認識のずれを防げるでしょう。綿密な打ち合わせをするためには、リフォームの事例やカタログを用意して具体的な仕上がりイメージを共有する、見積金額だけでなく工事の詳細や追加料金の有無も確認するなどが必要です。

打ち合わせ内容をメモする

リフォームトラブルを防ぐためには、打ち合わせ内容をメモすることも効果的です。打ち合わせや質問内容を、自分とリフォーム業者双方がメモを取っていれば、あとから内容を確認できるのでトラブルを防げます。また、見積もりを提示された際に、見積もりの詳細についてメモを見ながら確認できるので、あとから見直すことができるメモは便利です。口約束でトラブルにならないように、ささいなこともメモするようにしましょう。

契約内容を細かく契約書に記載する

契約書は、リフォーム業者とリフォーム内容と金額を明確にし、契約を交わす重要なものです。そのため、契約内容の認識についてずれがないように、細かい内容まで契約書に記載するようにしましょう。また、契約内容を自分とリフォーム業者の双方が確認できるように、同じ契約書を保持できるようにすることも大切です。契約内容を書面で残していなかったがために、トラブルとなり裁判で争ったケースもあるので必ず契約書を作成しましょう。

まとめ

リフォーム時に起きがちなトラブルには、工事予定日を過ぎても工事が始まらないことや、リフォーム後から体調不良になること、リフォーム完了後の修繕箇所に対応してくれないことなどがあります。このようなトラブルが発生した際は、全国にある消費生活センターや、住宅リフォーム・紛争処理センターに相談してみるとよいでしょう。また、リフォームトラブルを防ぐためには、リフォーム内容と相違ないように綿密な打ち合わせをする、打ち合わせ内容をメモする、契約内容を細かく契約書に記載するといった方法があります。

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