予算500万円でどこまでリフォームできる?満足できるプランとは
リフォームの予算が500万円の場合、どこまで変えられるのでしょうか?「予算は少ないけど何とかしたい!」とリフォームを希望する方のために、予算500万円まででできるリフォームの内容やみんなのリフォーム予算事情を解説します。また、納得のリフォームをするためのコツも解説。リフォームを検討している方は参考にしてください。
知りたい!みんなのリフォーム予算事情
「そろそろリフォームしたい!」と思っても、現実はどうなのでしょうか?実は、近年のリフォームは予算500万円以上が4割となっているのです。一般社団法人住宅リフォーム推進協議会の「平成29年度第15回住宅リフォーム実例調査」によると、500万円を超えるリフォーム契約金額は約46%となっています。
戸建てとマンションのリフォームに差はある?
リフォーム契約金額の平均値は、戸建てが約759万円、マンションが約720万円となっています。平成25年の時点では戸建てが約839万円、マンションが約597万円と差がありましたが、最近では差が縮まりつつあるようです。
リフォームの目的とは?
リフォームをする理由は、若年層が「中古住宅の購入に合わせて」、60代以上が「高齢化対応」の割合が高い結果となっています。また、マンションの40代以上は「使いが手の改善」「自分の好みに変更」「住宅・設備の老朽化」があるようです。戸建て住宅の30代以下は「中古住宅の購入に合わせて」「空き家の活用」の割合が高くなっており、新築で購入した家やマンションとのリフォーム理由とは大きく異なることがわかります。
500万円でどんなリフォームができるのか
中古住宅の購入や空き家の活用に合わせてリフォームする人が増加していることから、リフォームの契約金額の平均は戸建てとマンションには差がなくなってきていることがわかりました。では、予算が500万円の場合、どのようなリフォームができるのでしょうか?
水回りのリフォーム+和室から洋室への変更
キッチン・浴室・洗面所・トイレなど、水まわりのリフォームにはおよそ300万円かかります。これに加えてLDKの内容を変更したり、和室から洋室へ変更したりする工事をすれば500万円かかるようです。リフォームを依頼する業者にもよりますが、対面式のキッチンへの変更と壁収納・床暖房・和室から洋室への変更をすると350万円ほどにおさまるようです。「意外とかからないな?」と思った方もいるのではないでしょうか。リフォームの平均額より低い500万円の予算であっても、暮らしを充実させるためのリフォームは実現可能です。
和室から洋室への変更+バリアフリー工事
子育てが終わると、夫婦の時間がかなり増えます。そうなると、2人で過ごす時間より自分の趣味に没頭したりできるひとりだけの時間も必要です。子ども用の部屋が空いているのであれば、書斎や作業部屋にするのもよいでしょう。また、将来のことを考えればバリアフリー化をしておくほうがおすすめです。段差を解消したり、ヒートショック防止のために浴室の断熱性を高めたりするのもよいでしょう。
耐震性と断熱性の向上
築年数が多いのであれば耐震性や断熱性を高める工事もおすすめです。たとえば約30坪の戸建て住宅の耐震性を新耐震基準に合わせるのであれば、約150万円から200万円で工事できます。断熱工事は300万円程度かかるため、耐震工事と断熱工事の両方を行っても500万円です。耐震性能に不安があったり、冷暖房の利きをよくしたりしたいのであれば、耐震・断熱工事がおすすめです。
納得のリフォームをするために知りたいコツ
予算が500万円だと、家じゅう気になる部分すべてを修復したり新しいものに変えたりすることはできません。しかし、納得できるリフォームをするためのコツはあります。リフォームを検討している方は、これから解説するコツをぜひご活用ください。
リフォームしたい場所の優先順位を決める
納得できるリフォームをしたいのであれば、リフォームしたい場所に優先順位をつけましょう。たとえば経年劣化が激しい場所や汚れが目立つ場所、使い勝手をよくしたい場所などが順位の高い場所です。不便さを感じる場所もそうでしょう。まずは「絶対にここだけは変更したい」と思う場所を決めてください。そして残りの予算でできるリフォームを決めましょう。
費用相場を把握して計算する
どんな商品にも大体の相場があります。リフォームも同じです。相場を把握すると予算が立てやすくなるため、予算内できっちりリフォームしたい方は事前に調べておきましょう。たとえばキッチンの交換は80~150万円ですが、畳をフローリングにするには15~60万円が相場です。また、マンションは水回りと内装だけを検討すればよいですが、戸建ては屋根や壁のリフォームも検討しなければいけません。経年劣化によって色あせていたり、ヒビが入ったりする可能性があるため、修繕工事が必要になることもあります。
まとめ
ここでは、予算500万円でできるリフォームの内容や納得できるリフォームをするためのコツをご紹介しました。リフォームの予算500万円は平均契約金額よりも低いですが、経年劣化にかかるリフォームや水回り・和室の洋室化・バリアフリーなどの工事は充分に行える金額です。今の予算でリフォームできるかどうかわからない方は、まずは相場を調べましょう。そこからどんな工事ができるのかを検討し、リフォーム会社に問い合わせてください。